皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に戸建てからマンションまでリフォームを手掛けている橋本建設株式会社です。
建設業界において、建物の品質や現場の安全を守り、プロジェクトを計画通りに完成へと導く「施工管理」は、まさに屋台骨ともいえる重要な仕事です。その専門性や責任の大きさから、近年、有資格者の価値はますます高まっています。
施工管理の仕事自体は、資格がなくても未経験から挑戦できますが、キャリアを築いていく上で資格取得は不可欠です。
今回は、施工管理が資格を取得する具体的なメリット、目指すべきおすすめの資格、資格以外に求められるスキル、そして着実な資格取得の進め方について、詳しく解説します。
■施工管理が資格を取るメリット
施工管理が資格を取得するメリットは、「主に現場の責任者になれる」「年収・待遇アップ」「能力を客観的に示せる」の3つです。それぞれについて解説します。
・現場の責任者になれる
施工管理の仕事では、資格を取得することによって現場の責任者として活躍できます。代表的な資格である「施工管理技士」には1級と2級があり、2級を取得すると、一般建設業の営業所に配置される「専任技術者」や、各現場の「主任技術者」になることが可能です。 さらに1級を取得すれば、特定建設業の営業所の「専任技術者」や、より大規模な工事に配置される「監理技術者」にもなれます。
・年収、待遇アップ
資格は専門性やスキルの証明となるため、年収アップや待遇向上に直結します。たとえば「施工管理技士」を取得すると、施工管理の専門知識やスキルを証明でき、より大規模なプロジェクトを担当できる機会が増えるため、結果として年収アップにもつながるでしょう。 また、企業によっては指定の資格を取得することで「資格手当」が支給され、直接的に収入を上げることも可能です。
・能力を客観的に示せる
資格を取得すると自身の能力を客観的に示せるようになり、昇進や昇格といったキャリアアップや、担当できる業務範囲の拡大にもつながります。国家資格である「施工管理技士」を取得すれば、施工管理能力が客観的に証明されるため、専門的な知識やスキルを保有していることを公的に示せます。
■施工管理が取るべき資格は?
施工管理として活躍するためには、まず「施工管理技士」の取得が基本です。さらにキャリアの幅を広げたいのであれば、「技術士」の取得も視野に入れるとよいでしょう。
・まずは「1級、2級施工管理技士」が基本
施工管理技士は、建設業法に基づく国家資格で、施工管理のプロフェッショナルであることを証明する最も代表的な資格です。専門工事の種類によって7つ(建築、土木、電気工事、管工事、造園、建設機械、電気通信)に分かれており、ご自身の専門分野に合わせて取得を目指します。 それぞれの資格には1級と2級があり、受験するには一定の実務経験が必要です。まずは2級で基礎を固め、経験を積みながら、より大規模な工事を担当できる1級に挑戦するのが王道のキャリアステップです。
・さらに上を目指すなら「技術士」
「技術士」は、科学技術に関する高度な専門知識と応用能力を証明する、技術系最高峰の国家資格です。施工管理技士が現場の「施工」を管理する専門家であるのに対し、技術士は公共事業の計画段階から関わるコンサルティングや、企業の技術的な課題解決を支援するなど、より上流工程で活躍します。 21もの技術部門に分かれており、取得は容易ではありませんが、技術者として最高レベルのキャリアを目指すのであれば、挑戦する価値のある資格といえます。
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■業界別|施工管理技士以外で取るべき資格
施工管理技士の資格と併せて保有することで、仕事の幅と深みが格段に増す資格を業界別に紹介します。
・土木業界で役立つ資格
正確な施工の前提となる測量スキルを証明する「測量士」、公共インフラ整備に計画段階から携われる「RCCM」、コンクリート構造物の長寿命化に貢献する「コンクリート診断士」など。これらは土木工事の品質と信頼性を高める上で非常に役立ちます。
・建築業界で役立つ資格
建築物の設計・工事監理の専門家である「建築士」。施工管理者がこの資格を持つことで、設計者の意図をより深く理解し、現場に的確に反映できるようになります。特にデザイン性の高い建築物などでは、このスキルが大きな強みとなるでしょう。
・電気、設備系で役立つ資格
電気工事の現場作業に不可欠な「第一種・第二種電気工事士」、施設の受変電設備の保安監督者となる「電気主任技術者」、建物の安全を守る「消防設備士」。これらの資格は、施工管理だけでなく、メンテナンスや保全業務にもつながる専門性の高いスキルです。
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■資格取得以外に必要なこととは?
優れた施工管理者であるためには、資格という知識の証明だけでなく、現場で活きる実践的な能力が求められます。
・多様な実務経験
建設現場では、マニュアル通りには進まない事態が日常的に発生します。予期せぬ天候の変化、資材の納入遅れ、設計変更など、さまざまなトラブルを乗り越えた経験こそが、施工管理者の真の実力となります。多様な現場を経験することが、何物にも代えがたい財産です。
・コミュニケーション能力
現場は、施主、設計者、専門の職人、協力会社、時には近隣住民まで、実に多くの人々の協力で成り立っています。それぞれの立場や意見を尊重し、ときには交渉し、全員が同じ目標に向かって進めるよう調整する高度なコミュニケーション能力が不可欠です。
・マネジメント力
施工管理の仕事は、安全や品質を確保しつつ、効率的にプロジェクトを進める必要があります。全体の状況を把握しながら計画通りにプロジェクトが進むように配慮し、急なトラブルなどにも冷静かつ適切に対応できるマネジメント力が求められます。
■資格取得の進め方
目標とする資格を決めたら、計画的に学習を進めていきましょう。
・基本的には独学で問題ない
現在では、質の高い参考書や詳細な解説付きの過去問題集が数多く市販されています。自分のペースで学習を進められ、費用を抑えられるのが独学のメリットです。まずは書店で複数の教材を比較し、自分に合ったものを見つけることから始めましょう。
・計画的な勉強が重要
合格というゴールから逆算し、いつまでに何を終わらせるか、具体的な学習計画を立てることが成功の鍵です。1日に確保できる勉強時間や、自分の得意・不得意分野を把握し、無理のない現実的なスケジュールを組みましょう。独学でのモチベーション維持が難しい場合は、通信講座や短期講習会などを活用するのも有効な手段です。
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■まとめ
施工管理という仕事は、資格がなくても門戸は開かれています。しかし、プロフェッショナルとしてキャリアを築き、より大きなやりがいと安定した待遇を得るためには、資格取得という「自己投資」が極めて重要です。ご自身の未来像をしっかりと描き、ぜひ計画的な資格取得に挑戦してみてください。
■橋本建設ではリフォームや公共工事の建築施工管理技士を募集しています!
橋本建設は、神戸市で公共工事や民間の建築工事、住宅リフォームなどを行う総合建設会社(ゼネコン)です。創業50年の安定した企業で、神戸市優良工事表彰を2年連続受賞しています。
神戸に腰を据えて働ける、転勤のない地域密着型企業であることも大きな特徴です。働きやすい環境づくりにも注力しており、年間休日は113日(2025年度実績)を実現。将来的には120日を目指し、さらなる改善を進めています。計画的な有給取得を推奨し、時間単位での取得も可能。仕事とプライベートのメリハリをつけやすい環境です。
さらに、資格取得支援制度や資格手当といった福利厚生の充実はもちろん、DX推進による業務効率化で、残業時間の削減にも積極的に取り組んでいます。
現在、橋本建設では、今後の事業拡大を見据え、【建築施工管理技士(リフォーム・公共工事担当)】を募集しています。
施工管理者としてやりがいを感じながら、しっかりと休息を取りプライベートも充実させたいとお考えの方は、ぜひ橋本建設へお気軽にお問い合わせください。
Instagramもやっていますのでぜひご覧ください。
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