皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に、総合建設工事やリフォーム事業を手がけている橋本建設株式会社です。
建設業で働く人たちにとって、現場で活躍するためにはさまざまな資格の取得は必要不可欠となっています。中でも、2級建築施工管理技士は建築現場で施工管理を行うために取得しておきたい資格です。仕事と並行して2級建築施工管理技士の試験を目指して勉強するには、合格するための勉強時間や効果的な勉強法を知っておくと役立ちます。
本記事では、2級建築施工管理技士の合格に向けた勉強時間や勉強法などをご紹介します。
■2級建築施工管理技士の試験内容
2級建築施工管理技士の試験では、どのような内容が出題されるのでしょうか。ここでは、第一次検定・第二次検定それぞれの試験内容を見ていきましょう。
・第一次検定
第一次検定の検定科目は、建築学等・施工管理法・法規の3つとなっています。建築学等では、建築一式工事の施工管理に必要な建築学・土木工学・電気工学・電気通信工学・機械工学の知識や、設計図を読み取る知識などが問われます。
施工管理法は、施工管理に必要な計画の作成および工程・品質・安全に関する基礎的な知識や能力が問われます。法規は、的確な施工管理に必要な法令に関する概略の知識が問われる科目です。解答はマークシート方式であり、四肢択一もしくは五肢択一で解答します。
・第二次検定
第二次検定では、検定種別が建築・躯体・仕上げの3つ(検定科目は施工管理法・躯体施工管理法・仕上げ施工管理法)に分かれており、四肢択一に加え記述式の問題がある点が、第一次検定と大きく異なる点です。検定種別で建築を選ぶと検定科目は施工管理法となり、建築一式工事や解体工事に資格を活用することが可能です。
第二次検定で問われる内容は、机上での学習内容だけでなく建築現場などで得た知識や経験も含まれます。施工管理技士の試験を受験すると決めたら、日頃の業務の中でも試験を意識して取り組むと良いでしょう。
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■2級建築施工管理技士の合格率と難易度
2級建築施工管理技士の試験は、年2回(前期・後期)実施されます。前期では第一次検定のみの実施となるため、第二次検定を受けられるチャンスは年1回です。第一次・第二次それぞれの検定における最新の合格率及び難易度をご紹介します。
・第一次検定
令和6年6月に実施された2級建築施工管理技士・第一次検定(前期)の合格率は、48.2%でした。この数値を見ると、国家試験のなかでは比較的合格率が高いと言えるでしょう。決して易しい問題ではありませんが、きちんと勉強すれば合格を目指せる難易度となっています。
第一次検定では、建築現場で必要な知識が網羅的に出題され、法律に関する問題も多いことから、勉強時間を確保ししっかりと学ぶことで合格に近づけるでしょう。
・第二次検定
令和5年11月に実施された2級建築施工管理技士・第二次検定(後期)の合格率は、32.0%でした。第二次検定では、記述式への対策ができたかどうかで合格・不合格の分かれ目になったと言っても過言ではありません。
第二次検定の記述式問題では、これまで経験した工事の概要について文章を作成する「経験記述」と呼ばれる問題が出題されます。この問題は、実務経験がないと解答が難しいため、第一次検定よりも合格者が少ないと推測されています。第二次検定の合格を目指すには、記述式問題への対策をしっかりとおこなうことが大切です。
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■2級建築施工管理技士の合格に必要な勉強時間は?
2級建築施工管理技士試験の合格に必要とされる勉強時間の目安は、100時間から300時間程度です。毎日2時間勉強する場合は、50日から150日ほどかかり、週末にプラスして勉強するのであれば、これよりも短い期間で合格を目指せるでしょう。反対に、仕事から帰って勉強するのが辛いと感じる人は、長期間かけてじっくりと勉強する必要があるかもしれません。
ただし、必ずしも全ての受験者がこの勉強時間を確保する必要はありません。経験・スキル・知識などによって必要な勉強時間が異なるため、自分に合ったスケジュールを立てましょう。やみくもに勉強をしても、知識をインプットすることは難しいため、次項で紹介する効果的な勉強方法を試してみてください。
■合格するために効果的な勉強方法を紹介!
2級建築施工管理技士の試験合格を目指すには、重点を絞って効果的に勉強を進めることが大切です。では具体的にどのようなポイントを押さえて勉強すると良いのか、ここでは4つご紹介します。
・参考書は1冊に絞る
試験合格に向けて参考書を何冊も買う人がいますが、これでは十分に勉強できない可能性があります。複数の参考書を読むと、記憶が混乱してしまい、勉強の効率が下がってしまうケースが多いためです。
参考書を買うのは1冊のみとし、そこに書かれている内容を完全に記憶し理解するよう心掛けましょう。同じ参考書を何度も読むことで、知識をしっかりと身につけられます。
・過去問で出題傾向を把握
2級建築施工管理技士の試験問題は、同じ問題が複数回出題される傾向にあります。そのため、過去問に取り組み出題傾向が把握できると、合格ラインに近づけるでしょう。
過去問を解く際に、解説にも目を通すと、問題で何が問われているのか本質をしっかりと理解できます。こうすることで、出題形式が変わっても間違えずに解答できる力が身につきます。つまり、過去問と答えを暗記するのではなく、なぜこの答えが導き出せるのかを理解する姿勢が大切なのです。
・勉強の習慣化
仕事をしながら試験合格に向けた勉強をしようとしても、仕事で疲れると前向きな気持ちになれない時もあるでしょう。しかし、毎日少しずつでも勉強をおこなうことで勉強の習慣が身につき、知識を積み重ねながら合格に近づけます。
勉強を習慣化するには、試験当日までのスケジュールを立てるのがおすすめです。このとき、無理なスケジュールを立ててしまうと長期的に見てズレが生じる可能性があります。「平日は少なくとも1時間は勉強しよう」といった具合に考え、残業が発生したり急用ができた場合でも対応できるスケジュールを立てましょう。
また、まとまった勉強時間を確保するのとは別に、スキマ時間を活用して苦手な分野を重点的に勉強するのも効果的な方法です。移動時間や待ち時間・食後の休憩の時間などに、数問でもいいので問題を解くよう心がけましょう。
・経験記述の対策を行う
先述したように、2級建築施工管理技士の第二次検定で出題される「経験記述」の問題は、合格のカギを握っています。熱意を持って書いた文章であっても、解答が問題の趣旨に沿っていない・工事概要に基づいた記述ではないなどの場合、点数が取れない可能性もあるのです。
経験記述対策として、試験経験のある第三者に添削してもらったり、添削の実例集を参考にしたりしながら、自分が考える解答が書けているかをチェックしていきましょう。
■まとめ
2級建築施工管理技士の試験は、国家資格の中では合格率が比較的高いため、しっかりと勉強をすれば合格が目指すことができます。これから受験を考えている人は、本記事で紹介した勉強方法をぜひ実践してみてください。
無事試験に合格し、2級建築施工管理技士の資格を取得できた人は、橋本建設で知識を生かして働いてみませんか。
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