1級建築施工管理技士になると年収はどうなる?2級との違いや転職事情も紹介!


皆さん、こんにちは。神戸市を中心に兵庫県南部で総合建設工事を手がける橋本建設株式会社です。


建設業の現場に欠かせない仕事のひとつに、建築施工管理技士があります。建築施工管理技士は、建設現場の監督として工事スケジュールや安全を管理する役割を担います。建築施工管理技士の資格は、1級と2級に分かれており、年収や仕事内容などが異なるため、双方の違いを知っておくと役立ちます。


この記事では、1級建築施工管理技士の年収や仕事内容について、2級との違いも含めながら詳しく解説します。これから建築施工管理技士の資格取得を考えている方は、参考にしてみてください。




■1級建築施工管理技士の年収はどれくらい?



厚生労働省が発表している職業情報提供サイトによると、令和4年度における建築施工管理技士の平均年収は620万円程度となっています。建設業の平均給与は、460万円弱程度であるため、施工管理技士の年収は高めであると言えます。


経験豊富な1級建築施工管理技士では、年収1,000万円以上を狙うことも可能です。年収は、以下のそれぞれの要素によって大きく変わってきます。



・会社の規模

大手企業になると現場の規模も大きくなることから、年収が高くなる傾向が見られます。また、平均年数が長くなるにつれできる作業が増えたり、役職がつくと役職手当がついたりするため、年収アップが見込めるケースが一般的です。



・地域

建築施工管理技士の年収は、地域によっても異なります。関東や関西は比較的高い傾向が見られますが、北海道・東北や九州・沖縄などは数十万円の開きがあります。



・学歴

施工管理技士の年収は、入社時点の学歴によっても異なります。高卒よりも大卒の方が、入社時の年収は高くなります。ただ、学歴だけにこだわらず、実力や成果で評価する会社も多いです。自分の実力に合った会社を選ぶことが大切です。



・年代

年代別で見ると、平均年収が最も低いのは20代・最も高くなるのは50代です。20代の年収が低いのは、建築施工管理技士の仕事だけでなく、どの職種でも同様です。経験値が浅い分伸びしろも大きいため、着実に仕事をして経験を積んでいくと、安定した収入が目指せます。



・経験年数

建設業の需要は伸びている一方、人手不足が続いています。建設現場では、建築施工管理技士の需要も高まっており、経験が豊富な人材であれば優遇される傾向があります。




■1級建築施工管理技士と2級建築施工管理技士の違いは?



建築施工管理技士は、担当できる工事の種類や規模によって1級と2級に分かれています。具体的に、1級と2級でどのように違うのかを見ていきましょう。



・携わる工事種別・規模

2級建築施工管理技士は、工事の種別が建築・躯体・仕上げの3つに分かれています。専任技術者もしくは主任技術者になれるのは、試験に合格した種別の工事に限定されます。


2級技士ができる工事を、さらに具体的に見てみましょう。建築の種別では、建築一式工事と解体工事に携わることが可能です。躯体工事で携わる工事は、大工工事、タイル・レンガ・ブロック工事、とび・土工・コンクリート工事、鉄筋工事、鋼構造物工事・解体工事に指定されています。仕上げ工事では、大工工事、タイル・レンガ・ブロック工事、左官工事、屋根工事、板金工事、石工事、防水工事、塗装工事、ガラス工事、建具工事、熱絶縁工事、内装仕上工事を担当できます。


1級は、上記に挙げた全ての工事に携わることが可能です。携わる工事の規模も異なり、2級よりも1級の方が高層マンションや大規模ビルの工事を担当できます。


2級では、主任技術者もしくは専任技術者のいずれかに選ばれますが、1級ではこれに加え監理技術者も選択肢に含まれます。監理技術者は、特定建設業者において必須とされ、資格に加えて豊富な経験が求められる立場です。



・1級の方が試験の難易度が高い

1級と2級の建築施工管理技士試験の難易度を比べると、1級の方が高くなっています。これは、1級の受験には実務経験が必要であり、出題範囲が広いためです。


1級・2級とも、第一次検定では必須科目と選択科目があり、第二次検定では記述問題が出題されます。2級試験の難易度は極端に高くありませんが、第二次検定の合格率は20%台から30%台で推移しています。2級試験の受験者は1級に比べ実務経験が少ないため、1級試験の受験者よりも第二次検定の合格率が低くなっていると推測されます。



・1級の方が年収が高い

1級と2級の建築施工管理技士の年収を比べると、1級の方がおよそ100万円程度高くなっています。この金額はあくまでも目安ですが、1級の方が年収が高いことは間違いありません。


1級の技師の年収が高くなるのは、資格手当を支給する会社が多い・仕事が多いため残業手当がつく・役職を持つと固定給が上がるなどが理由です。


》施工管理の資格とは? 取得するメリットやキャリアプランを解説




■1級建築施工管理技士を取得するメリットは?



1級建築施工管理技士の資格を取得すると、さまざまなメリットがあります。その中でも、特に注目したいメリットについて解説します。



・安定した需要と将来性がある

近年の建設業は、インフラ整備や施設メンテナンスの増加に加え、災害時の復旧作業などの業務量増大から、需要が高まっています。一方で、高齢化や建設業に対するイメージなどから人手不足の問題が深刻であり、人材確保が急務の課題です。


国家資格のひとつである1級建築施工管理技士は、工事現場ごとで配置が義務付けられています。施工管理技士の確保が難しい現状では、資格取得者に対して安定した需要があるのです。


1級建築施工管理技士は、監理技術者として働けることで、社会からの評価向上も期待できる仕事です。2級技士は担当できる仕事が限られていますが、1級技士の資格を取得すると高い将来性が見込まれます。



・年収アップが見込める

1級建築施工管理技士の有資格者は監理技術者になることができ、2級技士が就く主任技術者よりも責任が大きくなるため、年収も高くなります。また、建設業には経営事項審査というものがあり、1級施工管理技士の配置が得点に繋がることで企業の評価が上がる仕組みです。この仕組みにより、1級技士の有資格者は年収がアップする場合があります。



・転職に有利にはたらく

経営事項審査は、企業が公共工事を受注する際の評価にも大きく影響します。企業にとって、1級建築施工管理技士の確保は、工事を受注するための重要な要素であり、転職の際にも資格を持っていると有利にはたらきます。


また、1級技士の高度な技術は、年齢に関わらずどの会社でも求められるスキルです。定年を過ぎても長く働けるうえ、フリーランスとして独立を目指すことも可能です。




■建築施工管理技士が年収を上げるためにはどうしたらいい?



建築施工管理技士が年収を上げるには、どのような取り組みをしていくと効果的なのでしょうか。主なポイントを3つ紹介しますので、目標を定めて実践してみてください。



・実務経験を積みスキルを高める

経験が浅い新人とベテランの技士とでは、仕事の質やスピードが全く異なります。着実に実務経験を積み重ね、現場で必要な作業スキルや効率の良い仕事の進め方などを身につけていきましょう。実務経験を積むにつれ、試験の第二次検定に必要な知識も習得できます。



・資格を取得し、役職につく

建築施工管理技士の試験は、1級と2級で受験資格が異なります。1級の受験資格の有無は、学歴と実務経験年数によって異なるため、一般財団法人建設業振興基金の公式サイトでご自身が該当する箇所を確認してみてください。2級の第一次検定については、試験の実施年度において満17歳以上となれば受験可能です。


試験に合格し資格を取得したら、経験年数を積んで役職につくことで、年収アップが期待できます。



・平均年収の高いエリアで転職する

「1級建築施工管理技士の年収はどれくらい?」の項で解説したように、平均年収はエリアによって大きく差が開いています。平均年収が高いエリアで転職を検討すると、年収アップが見込めます。このとき、基本給に加え、どのような手当てが支給されているのかを調べておくことが大切です。




■まとめ



1級建築施工管理技士は、建設現場において責任のある役割を果たす分、年収も高くなっています。専門的なスキルを高め、ご自身のキャリアアップを目指していきたいと考えている方は、建築施工管理技士の資格を取得し、キャリアを築いていきませんか。




■橋本建設で建築施工管理としてキャリアを築きませんか?



建設施工管理技士の仕事に興味がある方は、橋本建設でスキルを磨いてみませんか。弊社では、現在建築施工管理技士として活躍したい方を募集しています。


弊社は、神戸市を拠点として、公共工事や民間の建築工事、住宅リフォームなどを行う総合建設会社(ゼネコン)であり、創業50年の安定した企業です。プランニング・施工・アフターフォローまで手がけており、これまでに神戸市から2年連続で優良工事表彰を受賞いたしました。


地域密着型で経営しているため転勤がなく、地元の方々に支えていただきながら働きやすい環境を整えている点が、弊社の自慢です。先輩社員は20代・30代も多く、これから入社する若い方も安心して仕事を覚えられます。


現在、新卒採用に積極的に力を入れており、未経験者の方も大歓迎しております。また、建築施工管理技士の資格をお持ちの方は優遇させていただきます。資格取得支援制度や社宅などを完備し、皆様のご応募をお待ちしております。


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