皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に、総合建設工事やリフォーム事業を手がけている橋本建設株式会社です。
施工管理はやりがいがあり、キャリアアップも望める仕事ですが、ハードで残業が多くなり帰れない……という声もあります。
ただし実際問題として施工管理の仕事は給与が良いので、かんたんに職を変えるのも、気が引けてしまいますよね。
今回は、施工管理が帰れないという噂を検証し、早く帰宅しプライベートを充実させるための対策を紹介します。
■施工管理が帰れないと言われる理由
施工管理は帰れないというのが定説ですが、そもそもなぜ帰れないのでしょう?
・予期せぬトラブルはつきもの
施工管理の現場では、日常的に予期せぬトラブルが発生します。台風や大雨といった天候による工程の遅れや、昨今の資材高騰に伴う納入遅延もよく耳にするようになりました。さらに、人手不足による作業員の確保難や、予期せぬ事故など、さまざまな不測の事態が発生します。 そして施工管理の仕事には、こうしたトラブルへの対応も含まれます。
トラブルが発生すると、関係各所への連絡や対応など、多くの業務を一手に担う必要が出てきます。これが、施工管理が「帰れない」と言われる理由の一つです。
・膨大な事務作業
実は、施工管理の仕事では現場での監督業務と並行して、かなりの時間を事務作業に費やします。現場作業後も、段取りや各種手続きのために帰社して事務作業を行う必要があります。職場によっては、1日に15時間も拘束されるケースもあると言われています。
施工管理の仕事を辞める理由として、体力的・精神的な負担の大きさや、家族と過ごす時間が十分に取れないことが挙げられるのは、こうした背景があるためです。
・協力会社の調整
建設現場では、鳶や大工をはじめ、左官、塗装、内装、電気など、多岐にわたる分野の協力会社との連携が不可欠です。施工管理者は、これらの協力会社がいつまでに作業を終え、次の業者がスムーズに現場に入れるよう、進捗を管理し調整する重要な役割を担います。協力会社の作業品質に問題があれば、それを指摘し、工程に遅れが出ないよう対策を講じる必要もあります。
これらの調整業務は、協力会社の作業終了後に行われることが多いため、結果として帰宅時間が遅くなる傾向にあります。
・厳しい納期と工程管理
建設プロジェクトにはクライアントから納期が設定されており、これを遵守するために、施工管理者は複雑な工程管理を担います。工程表の作成から始まり、進捗状況の確認、遅延発生時のリカバリー策やフォローアップ計画の立案など、将来を見据えて多岐にわたる業者や作業を管理する必要があります。
しかし、どれほど入念に計画を立てても、予期せぬアクシデントが発生しやすいのが建設現場の常です。もちろん、施工管理者の適切な采配によって事故の発生を未然に防ぐことは可能ですが、天候による遅延などは避けがたい場合もあります。このような状況下で納期を厳守するため、残業や休日出勤が常態化している会社も少なくありません。
■施工管理は帰れないと言われるけど、実態は?
施工管理者の帰宅時間は遅いと言われがちですが、実際にはどの程度の時間、労働に費やしているのでしょうか。
転職サイトdodaの調査によると、施工管理の平均残業時間は月30.5時間というデータがあります。
厚生労働省が発表している「毎月勤労統計調査(令和5年7月分)」では、全産業の平均残業時間が月13.7時間であるため、施工管理の残業時間はその約2.2倍に相当します。
これはあくまで平均値であり、会社の方針や担当するポジションによっては、残業時間がさらに長くなる可能性も考えられます。
長時間労働は、施工管理者の心身の健康やプライベートに大きな影響を与えるため、業界全体での改善が急務となっています。
参照)doda |平均残業時間の実態調査 残業が少ない・多い仕事は?
》建設会社の大手と中小の違いは?施工管理における違いや橋本建設の中途社員のリアルな声をご紹介!
■【個人でできる】早く帰るための改善策は?
しかし、給与水準が高いことも施工管理の魅力の一つです。ここでは、少しでも仕事を早く終えるための具体的なコツを見ていきましょう。
・タスク管理や業務の優先順位付け
施工管理職の仕事は広範にわたるので、業務内容の優先順位付けと効果的なマネジメントが必要です。業務内容を重要度と緊急度で分類し、最も優先すべき業務に適切な時間を配分することが重要です。
例えば、1日の始まりにその日の業務内容をリストアップし、優先度に応じてランク付けしてみましょう。緊急かつ重要で、協力業者にも影響する業務を最優先し、重要ではあるものの緊急性が低い業務は計画的に進めるとよいでしょう。
・ITツールの積極活用
施工管理業務を効率化する上で、デジタルツールは強力な味方となります。建設業界では、少子高齢化への対応という側面もあり、業務効率化に役立つさまざまなソフトウェアやアプリケーションが開発されています。
クラウドベースの工程管理ソフトウェアを活用すれば、現場にいなくてもリアルタイムで進捗を管理でき、関係者間での情報共有もスムーズになります。また、些細な確認のために現場へ赴く必要がなくなり、移動時間の短縮にもつながります。
書類作成を自動化するツールを導入すれば、日報や週報といった定型業務にかかる時間を大幅に削減できます。
・円滑なコミュニケーション
施工管理者一人の努力だけでは、状況を好転させることが難しい場合もあります。そのため、チーム全体の意識改革と協力体制の構築が不可欠です。
上司や同僚と現状の課題を共有し、業務効率化やワークライフバランスの重要性について認識を深めることで、労働時間の短縮につなげることができます。
さらに、チーム内の業務分担を見直し、一人に過度な負担が集中しないよう調整することが望ましいです。
■それでも帰れない場合はどうすれば?
上記のような対策を講じてもなお、長時間労働が改善されない場合は、次のステップを検討しましょう。
・社内での異動・配置転換の相談
チーム体制の見直しなどに取り組んでも状況が改善しない場合は、社内での異動や配置転換を相談するという選択肢があります。
しかし、汎用性の高い事務職などとは異なり、施工管理で培ったスキルは建設業界に特化した専門的なものです。
それが高い給与水準につながっていた一方で、他業種へ転職する際には、アピールできる汎用的なスキルが限られるという側面もあります。結果として、未経験者として扱われ、若い求職者と競合しなければならない可能性も出てきます。
施工管理の仕事は労働時間が長く大変な面もありますが、給与水準は他の多くの業種と比較して高い傾向にあります。そのため、目先の辛さから退職したものの、転職によって収入が減少し、生活水準を下げざるを得なくなるケースも少なくありません。特に家族がいる場合は、家計への影響も大きく、収入の低下は深刻な問題となり得ます。
・転職という選択肢
最終的な選択肢として、転職も考えられます。ただし、その際には「施工管理の仕事自体が合わないのか」、それとも「現在の会社の労働環境や条件に問題があるのか」を慎重に見極める必要があります。
建築業界自体から離れたいという明確な意思がある場合は別ですが、施工管理としての経験は非常に貴重であり、建設業界内外で評価される可能性があります。
残業の多さや休日の少なさが負担になっている、あるいは現在の会社の人間関係や給与水準に不満があるといった場合は、社員のワークライフバランスを重視する企業へ転職することで、問題が解決する可能性があります。
》施工管理を辞めたいと思った時にすべきことは?よくある退職理由や辞めたい時の対処法を紹介!
》施工管理にホワイト企業はある?ホワイト企業の特徴や見分けるポイントを紹介!
》施工管理の転職でおすすめのタイミングは?転職を成功させるために知っておくべきポイントを紹介!
■まとめ
施工管理の仕事は残業や休日出勤が常態化しやすい傾向にありますが、近年ではワークライフバランスを重視し、社員が無理なく働ける環境づくりに積極的に取り組む建設会社も増えています。
施工管理者として心身の負担を軽減し、やりがいを感じながら、自身の頑張りに見合った給与を得たいと考える方は、デジタル技術の導入など業務効率化に積極的に取り組んでいる建設会社への転職も有効な選択肢の一つです。
橋本建設で施工管理に携わる社員のインタビューは、一日の流れや休日の過ごし方も紹介しています。社員のリアルな声を、ぜひ聞いてみてください。
》社員インタビュー|坂本(施工管理職)
■橋本建設ではリフォームや公共工事の建築施工管理技士を募集しています!
橋本建設は、神戸市で公共工事や民間の建築工事、住宅リフォームなどを行う総合建設会社(ゼネコン)です。創業50年の安定した企業で、神戸市優良工事表彰を2年連続受賞しています。
当社では、未経験からスタートした社員や、女性の施工管理技術者も活躍しています。20代・30代の先輩社員が多く在籍しており、若手や新卒、未経験の方でも安心して業務に取り組める環境です。
デジタルツールも積極的に取り入れ、働き方改革の一環として、DXの導入も推進しています。タブレット端末を活用して現場からでもオンライン会議に参加できるようにしたり、作業のデジタル化やペーパーレス化を進めたりと、業務の効率化につながっています。
現代において、心身ともに健康で負担の少ない働き方は当然のことと捉え、プライベートの充実が良い仕事につながり、ひいては自己成長にも結びつくという好循環を生み出すことを目指しています。
年間休日は(具体的な年度を記載)より113日に増加し、将来的には120日を目指しています。有給休暇取得推進日を設けるなど、休暇を取得しやすい環境づくりにも努めており、有給休暇は時間単位での取得も可能です。
施工管理者としてやりがいを感じながら、しっかりと休息を取りプライベートも充実させたいとお考えの方は、ぜひ橋本建設へお気軽にお問い合わせください。
Instagramもやっていますのでぜひご覧ください。
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