【2025年版】建築・建設業界の今後はどうなる?現状の課題や今後求められる人材を解説!  

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皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に戸建てからマンションまでリフォームを手掛けている橋本建設株式会社です。


少子高齢化にともない新築住宅の着工数が減り続ける今、「建設業界の未来は、本当に明るいのだろうか?」と不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、現実は少し違います。既存住宅の価値を高めるリフォーム市場は好調で、防災・減災や都市再開発といった、国全体を支えるニーズはむしろ拡大しています。


この記事では、2025年時点での建設業界の現状と展望、そして業界で活躍するために求められる人材像について解説します。




■知っておきたい、今の建設業界が抱える現状・課題とは?



・深刻化する人手不足と高齢化

建設業界では長年、若手人材の確保が大きな課題です。国土交通省の調査によれば、令和3年時点で建設業従事者の約36%が55歳以上である一方、29歳以下はわずか12%(※)。まさに“超高齢化”産業であり、このままでは日本のものづくりを支えてきた貴重な技術の承継が危ぶまれています。特に、現場の司令塔である施工管理技士の高齢化は顕著で、後継者の育成が急務です。


※出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」



・時間外労働の上限規制と高騰する資材

2024年4月、建設業にも「働き方改革関連法」が本格的に適用され、時間外労働が月45時間・年360時間までに制限されました。働き方としてはホワイトなのですが、これが原因として起こったのが、いわゆる「2024年問題」です。労働時間が実質的に減ったことで、工期の見直しや人員の追加が必要となり、現場管理の難易度が上がっています。


さらに、国際情勢や円安を背景に、鉄筋や木材といった資材価格も高騰を続けています。建設物価調査会のデータによると、2025年6月段階で建設資材価格(※)は10年前の2015年に比べると142.2%に上昇しています。このダブルパンチが経営を圧迫し、倒産件数増加の一因ともなっています


※出典:建設物価調査会 建設資材物価指数(2025年6月分)



・デジタル化の遅れ

製造業など他産業に比べ、建設業はデジタル化が遅れているのが実情です。いまだに紙の図面を手渡ししたり、電話やFAXでやり取りしたりといったアナログ業務が根強く残っています。こうした非効率な作業が、貴重な時間を奪い、生産性向上の足かせとなっているのです。



・環境問題への対応

建築基準法の改正により、2025年4月以降、新築住宅には省エネ基準への適合が義務化され、建築物の環境性能が強く求められるようになりました。


ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)も定着し、エネルギーマネジメントの視点が不可欠になっています。


しかし、こうした環境配慮型の建築にはコストがかかります。現場では新しい設計基準への理解や、エネルギー設備の知識が求められるようになっており、教育体制の刷新が急務とされています。




■建設・建築業界の今後はどうなる?



日本は新築住宅建設を推奨する制度を整えることで戦後発展してきましたが、今は、人口減少に伴い新築住宅の需要は縮小しています。とはいえ、建設業全体の市場は一定の安定性を保っており、技術導入も進んでいます。


安定した国内需要と拡大するリフォーム・リノベーション市場

建設業界の原動力となっているのが、リフォーム市場の拡大やインフラ工事です。とりわけ次のジャンルでは、今後も大きな需要が見込まれています。


・国土強靱化とインフラ更新

水道管老朽化による事故が各地で報道されているように、上下水道や橋梁、道路をはじめとするインフラや公共施設の改修は必要不可欠です。

防災・減災ニーズと相まって、国家レベルの大型予算が投じられています。


・都市の再開発

都心部では駅周辺の再開発や複合施設の建設が盛んに行われています。施工管理技士の需要も高く、民間でも多くのプロジェクトが進行中です。


・リフォーム・リノベーション市場の拡大

新築住宅は頭打ちになるかもしれませんが、既存住宅の資産価値を向上させる「ストック型社会」への転換が進んでいます。戸建住宅・マンション問わず改修ニーズは年々増加しており、修繕+αの価値提案が求められています。



建設DX(i-Construction)による生産性向上

国土交通省は効率化のために「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の導入を推進しているよう、建設業のデジタル化が加速しています。


・BIM/CIMの原則化

BIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling)は、3次元モデルを活用して設計・施工・維持管理まで一元管理する手法です。施工ミスの削減・工程短縮・コストの最適化などが可能になります。


・ICTやAI・ロボットの導入

ドローンを使った測量や遠隔操作の建設機械、施工管理アプリによる進捗管理など、すでに建設現場で導入が始まっています。危険な作業をロボットが代替したり、データ活用による精度向上にも効果が見られます。


・業務効率化

現場作業のみならず、見積もり作成や施工計画、請求書作成といった業務にもクラウドツールが活用され、残業時間の削減に効果があります。



「選ばれる業界」を目指す働き方改革

かつて「きつい・汚い・危険(3K)」というイメージがつきものだった建設業界ですが、このままでは次世代を担う若手が定着しない、とイメージの刷新と職場環境の改善が進められています。今、さまざまな建設会社で進められている取り組みを紹介します。


・週休2日制の推進

これまでは時間外労働や休日出勤が常態化していましたが、ゼネコンを中心に、休日の確保や有給取得推進など、労働時間の改善が行われています。


・SDGs、脱炭素化への貢献

ZEHやZEBなど、省エネ建築は会社の社会的評価にも直結する要素となっています。環境配慮を、会社の強みや個性と捉え、環境のために積極的に取り組む企業が増えています。


・ダイバーシティの浸透

女性施工管理技士(通称「けんせつ小町」)の育成や、外国人技能者の受け入れが進み、多様な人材が活躍する職場づくりが始まっています。


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■今後、建設・建築業界で活躍できる人材とは?



ではこのように変わりつつある建設業界で活躍できるのは、どのようなスキルをもつ人材なのでしょう?


・デジタル技術を使いこなせる

BIMやCIM、ドローン、AIによる現場管理など、今や建設業にもITスキルが欠かせません。施工管理アプリや図面共有ツールなどのデジタルツールを当たり前に使いこなし、業務を効率化できる人材が強く求められます。


・マネジメント能力がある

施工現場では、設計者・職人・協力会社など、多くのポジションの関係者が出入りします。リスクを事前に把握しながら全体を見渡し、円滑にプロジェクトを進める1級建築工事施工管理技士、2級建築工事施工管理技士など、マネジメント力を備えた人材が重宝されます。


・新しい技術を学び続ける探求心と柔軟性

建設業界は、環境技術やDX、AIなど、変革を迎えており、新しい知識を学び続ける姿勢が必要です。特にZEHやZEB、省エネ建材、断熱性能、太陽光発電システムといった技術に精通していることは、これからのアドバンテージになります。


・コミュニケーション能力と協調性

どれだけ技術が進化しても、建設現場は「人」が動かすもの。ロボットも実際の建設現場ではそれほどうまく機能せず、やはり人の存在が欠かせないという声もあります。さらに現場の外でもコンプライアンスが求められる時代、発注者との信頼構築、近隣住民との合意形成、協力会社との連携など、対話で解決できる人材が求められています。


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》施工管理が取るべき資格は?取得するメリットや業界別の必須資格も紹介!




■まとめ



建設業界は今、数々の課題を乗り越え、DXや働き方改革を通じてクリーンで近代的な産業へと生まれ変わろうとしています。


新築だけでなく、今ある資産の再生、国土の強靭化、そして地球環境への貢献まで。建設業が担う役割はますます広がり、社会に不可欠なインフラを支える、誇りと将来性に満ちた仕事です。なかでも、技術力・マネジメント力・人間力を兼ね備えた施工管理技士は、この変革の時代をリードする主役として、これからも重宝され続けるでしょう。




■橋本建設ではリフォームや公共工事の建築施工管理技士を募集しています!



橋本建設は、神戸市を拠点に、公共工事や民間の建築工事、住宅リフォームなどを行う総合建設会社(ゼネコン)です。


私たちは神戸市に根ざして50年以上、公共工事から住宅リフォームまで手掛ける総合建設会社です。2年連続で神戸市から優良工事表彰をいただくなど、安定した経営基盤と地域からの厚い信頼が私たちの誇りです。


未経験からプロへ。万全の教育体制

これからの業界を担う若手を育てたい——その想いから、未経験者が安心してキャリアをスタートできる環境を整えました。20・30代の先輩社員も多いため、新卒や業界未経験の方でも、実践を通して着実に成長できます。実際に未経験で入社した社員や、女性の施工管理スタッフも第一線で活躍中です。


DXで実現する、スマートな働き方

私たちはDXを積極的に推進しています。タブレット端末でどこからでも会議に参加したり、業務をデジタル化してペーパーレスを進めたりと、生産性向上に本気で取り組んでいます。


「働きやすさ」もアップデート中

年間休日は120日で、有給休暇も時間単位で取得でき、プライベートとの両立を応援します。働く環境そのものを快適にするため、本社の改修も行いました。


何より、代表が社員一人ひとりの声に耳を傾ける穏やかな人柄で、社内はいつも風通しが良い雰囲気です。


神戸で腰を据えて、確かなスキルを身につけたい方。 施工管理として、もっと上のステージを目指したい方。ご連絡をお待ちしています。



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