施工管理に学歴は関係ない?高卒でも活躍できる理由とは


皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に、兵庫県南部地域で総合建設業やリフォーム事業を手掛ける橋本建設株式会社です。



現在の仕事から現場での施工管理(現場監督)の仕事に転職するのに学歴が必要なのかどうかが知りたい方が多いのではないでしょうか。

しかし一部の建設会社を除いて、施工管理者の採用にあたって学歴を重視することはありません。


一方で建設業を営む会社に入社して施工管理の仕事に従事する場合には、会社から「施工管理技士」の国家資格を取得することを求められるようになります。

それは建設業法で「工事現場には必ず特定の国家資格・実務経験を有する技術者(施工管理技士等)を配置すること」が定められているからです。

たとえば現場には規模(受注金額)に応じて現場代理人、主任技術者、専任技術者、監理技術者などが配置されますが、主任技術者、専任技術者となるためには二級以上の施工管理技士等の資格が、監理技術者には一級施工管理技士等の資格が必要になります。

そのため多くの建設会社が自社の事業範囲を広げていくために有資格者を求めていて、施工管理者が資格を取得することで年収アップに繋がるケースがほとんどです。


したがって施工管理技士の資格を取得するにあたって学歴が必要なのかどうかも問題になります。

そこでこの記事では、施工管理技士になるためには学歴が必要なのか、施工管理にはどんな魅力があるのか、などについて詳しく紹介したいと思います。




■なぜ施工管理に学歴は関係ないのか



施工管理とは主に現場で「工程管理」、「品質管理」、「安全管理」、「原価管理」の四大管理と呼ばれる業務を行うことをいいます。

それぞれの主な業務内容は次のようになります。


・工程管理

あらかじめスケジュール(工程表)を作成し、期限までに工事が終了するようにスケジュールに基づいて職人や使用する機材、材料などの手配を行う


・品質管理

計画通りに建物や設備等を施工するために品質のチェックや業者への指示出し、検査を行う


・安全管理

工事中の事故を予防し、作業員が安全に作業をすすめられるような環境を整える


・原価管理

会社が必要な利益を得られるようにあらかじめ実行予算書を作成して、予算書に基づき工事費用の予実管理を行う


これらの管理を円滑に行うことと学歴は、直接は関係がありません。

大手ゼネコンに転職して施工管理の仕事に就く場合には学歴を見られる場合がありますが、多くの建設会社で転職する場合には学歴はそれほど重要視されないことがほとんどです。


また多くの建設会社では、施工管理者(現場監督)が不足しています。

建設業界では高齢化が進んでいることが大きな原因のひとつといえるでしょう。

建設業就業者の年齢別割合は1998年度前後から若年層が減少する一方で、特に2001年度以降はその傾向が顕著になっています。

そして厚生労働省の「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」によると、施工管理を含む建築技術職の有効求人倍率は7倍を超えています。(2019年11月時点)

すなわち1人の求職者に対して7社以上からの募集がある状態となっています。

ちなみにすべての職種を合わせた平均有効求人倍率は1.60なので、およそ4.5倍という高水準です。

したがって学歴はあまり関係がなく、たとえ未経験であってもやる気がある人であれば積極的に採用する会社が増えているといえます。

また性別も関係がなく、近年では女性の施工管理者も増加しています。


そして工事は屋外で行われることがほとんどなので天候の影響を受けやすく、このような条件下でも期日までに目的物を無事に完成させなければなりません。

当然良好な施工品質や工事中の安全が求められると共に、会社には利益をもたらさなければなりません。

そのため仕事に対する厳しい姿勢や責任感が学歴よりも重要視されています。

また工事現場では職人とのコミュニケーションが重要になるので、現場を管理する人には意思疎通能力が欠かせません。

したがって豊かな人間力を身に付けることが重要といえるでしょう。


ただし施工管理の仕事に就いて人よりも稼げるようになるためには、資格取得が欠かせないのも事実です。

次に施工管理に必要な資格について紹介します。



・施工管理の資格「施工管理技士」の受験資格は学歴が絶対条件ではない

無資格でも施工管理の仕事に就くことは可能ですが、転職して収入アップを目指すのであれば施工管理技士の資格を取得する必要があります。

それは建設業法によって、資格の有無で従事することができる仕事の範囲、規模が決められているためです。


施工管理技士の資格には一級と二級がありますが、資格を取得するためには一級・二級ともに第一次検定と第二次検定の2つのステップをクリアしなければなりません。


しかし資格取得にあたっては、学歴は絶対条件ではありません。

たとえば二級施工管理技士の一次検定であれば、受験資格は「満17歳以上であること」という年齢制限だけになっています。

実務経験が必要な年数は変わってきますが、学歴を問われることはありません。



・最終的に資格取得できる時期は学歴であまりかわらない

二級施工管理技士の一次検定では受験資格に実務経験を必要ありませんが、一次検定を合格後に二次検定を受験する際には、学歴に応じた実務経験が必要になります。

受験資格となる実務経験の年数は下記の通りです。

(二級建築施工管理技士、二級土木施工管理技士等の場合)


・大学卒
 ⇒1年以上(指定学科以外は1年6か月)
・短期大学、高等専門学校、専門学校(専門士のみ)
 ⇒2年以上(指定学科以外は3年)
・高等学校、中等教育学校、専修学校(専門課程のみ)
 ⇒3年以上(指定学科以外は4年6か月)
・その他(中卒、高校中退等)     
 ⇒8年以上


※特定の資格や経験があることで実務経験が上記の年数未満でも二次検定を受験できる場合があります。


以上のことから二級施工管理技士の二次検定の受験資格には、大学卒業者は1年6か月、高等学校卒業者は4年6か月(いずれも指定学科以外の場合)以上の実務経験が必要になります。

そして資格を取得するためには、一次検定と二次検定のどちらにも合格しなければなりません。

したがって資格が取得可能な時期(年齢)は両者ともほとんど変わらないといえます。

すなわち必ずしも大学を卒業している必要はなく、高卒でも十分資格取得が可能となっています。


さらに同じ種目(建築、土木等)の二級施工管理技士の資格を取得しているか、学歴に応じた実務経験を積んでいることで、より上位の資格である一級施工管理技士の一次検定を受験することができるようになります。



・文系でも施工管理職になれる

ここまで紹介してきたように文系でも理系でも施工管理の仕事に就くことができ、施工管理技士の資格取得にもチャレンジすることが可能です。

実際に多くの建設会社や住宅会社において、本人の希望で文系出身の方や異業種の方が施工管理の仕事にキャリアチェンジするケースも決して珍しくありません。


一方で、施工管理の仕事には専門知識が必要になるため、理系(建築・土木系)出身者の方が有利であることは間違いありません。

しかし新人の仕事はしばらくの間は先輩社員の仕事をサポートしながら現場で必要な知識を得ていくことになるので、まずは現場で使用される材料名や道具名、専門用語、工法などを覚えていくのが良いでしょう。

これらをしっかりと覚えておくことで、施工管理技士の受験対策にもなります。

特に第一次検定(学科)は専門知識を有していれば合格が見込める試験といえるので、日常業務を行いながら学習することが可能といえます。


そして施工管理の仕事で最も重要なのが、現場で作業する職人をまとめるコミュニケーション能力です。

文系出身者はもともとコミュニケーション能力に長けている人が多く、良好なチームワーク作りに積極的に参画する傾向があるので、多くの人をまとめることが大切な施工管理職に適しているといって良いでしょう。

このようなメリットは、最大限に活かすことが大切です。

ただし資格取得の面では、理系出身者よりも多少不利になってしまうのは否定できません。


》未経験でも分かる!施工管理の仕事内容や必要な能力をわかりやすく解説


》施工管理の資格とは? 取得するメリットやキャリアプランを解説




■施工管理の魅力とは



施工管理の魅力には、「建設したものが後世に残る」ということがあります。

実際に建設業に従事している方の多くがこのように回答しています。


個人に任せられる仕事の幅が広範囲で、多くの人と共同して建造物を作り上げていく喜びは、なかなか他の仕事では体験することができないでしょう。


そして建設業界は平均年収が高めなのが特徴です。

厚生労働省の調べによると建設業界の概算年収は約560万円で、全職種の平均年収よりも100万円ほど高く、全ての年代で全職種の平均年収を上回っています。


一方で建設業界は実労働時間が多いことがデメリットといえますが、近年では建設業界でも働き方改革が積極的に行われるようになってきたので、完全週休二日制の企業も存在するようになりました。

今後はこの傾向が広まることが予想されています。


》施工管理はきつい?活躍している人の特徴を紹介!こんな人におすすめです




■まとめ



施工管理の仕事に学歴が必要かどうかの結論は、「必ずしも必要ではない」といえます。

したがって高卒でも文系出身者でも施工管理者として現場で活躍することは十分可能です。


しかし、大きなプロジェクト(現場)を任されたり、年収アップを望んだりするのであれば、施工管理技士の資格取得が欠かせません。

学歴がなくても検定に合格すれば施工管理技士になることができますが、最終学歴によって受験資格を得るための実務経験の年数が異なり、建築や土木など学校の指定学科で学んだ人の方が実務経験の年数が少なくても受験可能となります。


ただし実際の現場においては、現場で作業する職人をまとめるコミュニケーション能力が何よりも求められるようになるので、たとえ高卒であっても文系出身者であっても施工管理者として不向きであることは決してありません。

施工管理者の仕事に魅力を感じるのであれば、積極的にチャレンジすることをおすすめします。




■橋本建設では未経験から入社したスタッフも在籍しています!


※写真は未経験で入社した水口です。

▼社員インタビューも掲載しておりますので、ぜひご覧ください▼

https://kobe-hashiken.co.jp/interview



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神戸市を拠点に地域密着で活動しているため、転勤はなく腰を据えて働けます。残業時間は月10時間程度と短く、日曜祝日と奇数週の土曜は基本的に休みなので、ワークライフバランスを取りプライベートも充実させられるのが魅力です。


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