施工管理者初心者必見! 現場での事故を防ぐ安全管理の方法を解説


皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に、兵庫県南部地域で総合建設業やリフォーム事業を手掛ける橋本建設株式会社です。


建設現場の責任者である施工管理は、日々多くの業務をこなしています。その1つが、建設現場の安全を守るための「安全管理」です。建設現場は非常に事故が発生しやすい環境なので、安全管理は徹底しなければなりません。ここでは安全管理の重要性や業務内容、橋本建設で実施している安全管理について解説します。




■現場での事故防止における安全管理の重要性



安全管理とは、建設現場において事故の発生を防ぎ、安全に作業できるよう環境整備や指揮監督を行うことです。工程管理・品質管理・原価管理と並んで、施工管理の主要業務である「4大管理」の1つに数えられます。


安全管理が必要な理由は、建設現場が非常に事故の発生しやすい場所だからです。建設現場では、高所作業や機械を使った作業、重量物の運搬といった作業が多く、季節や天候によるリスクもあります。常に安全に配慮して作業しなければ、いつ事故が起きてもおかしくないのです。


実際に建設業界は、全産業の中で労働災害による死傷者数が3番目に多く、死亡者数は最も多いという厚生労働省のデータがあります。事故の原因で最も多いのは墜落・転落です。さまざまな取り組みの結果、近年では死傷者・死亡者ともに減少傾向にありますが、今後も油断せず取り組みを続けなければなりません。


言うまでもなく、建設工事は無事故で終えることが最優先です。そのため安全管理は、施工管理における最重要の業務といっても過言ではありません。工期を守ることはもちろん大切ですが、安全を二の次にしたために事故が起これば、結果的にスケジュールが遅れてしまいます。安全管理を徹底してこそ、工期や品質を守ることができるのです。


》未経験でも分かる!施工管理の仕事内容や必要な能力をわかりやすく解説




■安全管理の基本的な業務内容



一口に安全管理といっても、その業務内容は多岐にわたります。作業員に関するもの、現場に関するもの、機械や装備に関するものなど実にさまざまです。安全管理の主な業務内容をご紹介します。



◯作業員に対する安全管理

最も大切なのは、実際に作業にあたる作業員に対する安全管理です。主に以下のような指導や確認を行います。


・現場に初めて入る作業員への教育

建設現場の状況は千差万別で、注意すべき点や危険な箇所、禁止事項なども現場ごとに異なります。そのため、初めて対象の現場に入る人にはしっかりと教育を行い、その現場について理解してもらう必要があります。同じ現場でも毎日状況が変化するので、注意点について繰り返し伝え、すべての人が高い安全意識を持てるようにすることが大切です。


・作業の安全確認

建設現場の作業は、決められた手順で行わないと事故につながるおそれがあります。間違った作業方法をしてしまうのはもちろん、「もう慣れたから」「時間がない」といった理由で、必要な工程を省略してしまうケースにも注意が必要です。


他にも上下作業(同じ場所の上と下で同時に作業すること)の禁止や、高所作業時の墜落制止用器具の着用、クレーン車の下に入ってはいけないなど、注意すべきことはたくさんあります。総じて「大丈夫だろう」「安全だろう」という認識の甘さが事故を引き起こすので、小さな油断や手抜きも見逃さず、ルールを守らせることが重要です。


・KY活動

KY活動とは危険予知活動という意味です。主に朝礼やミーティングなどの際に実施され、その日の作業で想定される危険を指摘しあい、どこに気をつければ事故を防げるのかを考えます。施工管理が一方的に指摘するのではなく、実際に作業を行う職人・作業員が主体となって行うことに意味があり、安全教育としての側面も持っています。


・作業員の健康チェック

健康状態に問題がある作業員が現場に出ると、集中力の低下や体力的な問題で、事故を引き起こすおそれがあります。そのため、作業員の健康状態は毎日チェックし、問題のある作業員は現場に出さないのが原則です。


また、熱中症を防ぐために水分補給を促したり(特に夏場)、定期的に休憩を取らせたりといった対策も必要です。そして、体調の悪そうな作業員がいたら、気軽に声をかけて休ませるなどの気配りも求められます。



◯機材や装備品の点検

建設現場では、さまざまな機材や重機を使用します。もし機材に何らかの問題があれば、動作不良などによって重大な事故につながりかねません。そのため、機材の安全点検を定期的に行い、動作に問題がないことを確認する必要があります。また、作業員が身につける墜落制止用器具や、ヘルメットなどの装備品の点検も重要です。



◯情報共有

現場の安全を保つためには、事故の発生状況などに関する情報共有も必要です。また、事故の予防法や業界の現状などについても、定期的に知識を更新していかなければなりません。そのために以下のような取り組みを行います。


・朝礼などで危険箇所(ヒヤリハット)や事故事例を共有する

1日の最初に行う朝礼は、必ず情報共有を行うべき時間です。特に共有すべき情報としては「ヒヤリハット」が挙げられます。ヒヤリハットとは、文字通り「ヒヤリとした」「ハッとした」瞬間であり、事故の一歩手前の状況のことです。各員が経験したヒヤリハットや事故事例を報告し、全体で共有すれば、安全意識を高めて事故を未然に防ぐことができます。


・安全大会

安全大会とは、従業員や協力会社・取引先の関係者を集めて開催する集会です。安全衛生についての知識と理解を深め、労災事故を防いで建設現場の安全を保つことを目的にしています。一般的な内容は、安全講話や最新データに基づく情報共有、社内の安全対策の近況報告などです。



◯現場の確認

労災事故を防ぐためには、事前の教育や情報共有だけでなく、実際に現場を確認することも大切です。主に以下のような活動を行い、現場の安全性を高めています。


・安全パトロール

安全パトロールとは、担当者以外も含めて現場の巡回を行うことをいいます現場には、担当者でも気づかなかった危険な箇所があるかもしれませんし、不適切な作業や危険な行動をしている作業員がいるかもしれません。そういった危険要素を早期に発見し、是正させることが安全パトロールの目的です。


・5Sの徹底

5Sとは「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の5つを合わせた言葉です。整理整頓や清掃が行き届いていない現場は、作業がしにくく事故の危険性も高まります。不要なものを排除し、機材や資材を所定の位置に置き、現場を美しく整えておくことが安全につながるのです。


・危険箇所の対策

建設現場の危険な場所では、事故を防ぐために対策を打っておく必要があります。安全看板によって危険な箇所を示す、開口部のフタや端部の手すりを設けて墜落・滑落を防ぐ、クレーン車などの周囲に囲いを設けるといった対策が基本です。「小さな危険を大きく目立たせる」ことを意識して行います。



これらの他にも、安全な現場を作るためにできることはいろいろあります。特に土木工事や建築工事の現場は、数多くの業者が動き回っている関係で作業が錯綜しやすく、十分な注意が必要です。上記の安全管理を徹底し、事故を未然に防ぐことが、施工管理者の重要な任務となります。




■安全管理を徹底するために必要な能力



施工管理には、ここまで見てきたような安全管理を適切に実施する責任があります。そのために必要な能力を確認しておきましょう。



◯工事関係者とのコミュニケーション能力


職人をはじめとする工事関係者とのコミュニケーションを図る能力は、事故を防止する上で非常に重要です。コミュニケーションが不足していると、現場への指示が行き届かなかったり、職人からの信頼を得られず統制が取れなくなったりすることがあります。このような状況で工事を進めれば、事故につながりかねません。


また、職人同士の人間関係がうまくいっていない時は、適切な連携が取れなくなる可能性があります。これも事故の原因になるので、施工管理による仲裁が必要なこともあるでしょう。さらに、体調が優れない職人や、作業に苦労している職人への声かけなども大切です。こういった配慮をスムーズに行うためにも、施工管理にはコミュニケーション能力が求められます。



◯危険な箇所を見抜く力


適切な安全対策を講じるためには、施工管理者が危険な箇所を把握している必要があります。現場のどこに危険があるか? 本日の作業の注意点はどこか? 危険な行動を取っている作業員はいないか? こういったことに、他の誰よりも敏感でなければならないのです。細かいところまで注意が行き届き、たとえ小さな問題点でも「まあいいだろう」と見逃さない能力が求められます。




■橋本建設で実施している安全管理



橋本建設では、ここまでご紹介してきたような安全管理を徹底しています。その甲斐あってお客様からの信頼を獲得し、50年以上にわたって活動を続けることができました。


たとえば、安全パトロールは月1回必ず実施しています。足場は安全に組まれているか、整理整頓はできているか、作業の安全意識は高いかなど、チェックポイントはさまざまです。現場の危険性を早期発見することで、労働災害の防止に努めています。2020年以降は、新型コロナの感染対策ができているかどうかも確認するようになりました。


また、協力会社様を交えての安全衛生協議会(安全大会)は年2回実施しています。2022年12月に開催した際は、約40社の協力会社様にご参加いただくことができました。内容は安全・環境管理目標の達成状況報告や、建設事業無災害表彰現場の報告、建設労働災害防止協会安全管理士をお迎えしての安全講話などです。


その他にも定例会議を実施し、都度情報共有を行っています。今後も決して気を緩めず、無事故無違反を目指して安全管理に努める所存です。施工管理を目指している方も、就職先を選ぶ時は安全管理の実施状況に注目してみてください。


弊社の安全への取り組みについては、以下の記事もぜひご覧ください。


》安全への取組み





■まとめ



安全管理は、施工管理の仕事における最も重要な業務です。建設工事は、無事故で終えることが何よりも優先されなければなりません。そのため施工管理には、危険箇所のチェックや作業員への指導といった安全管理を、確実に実施するスキルが求められるのです。施工管理として就職したら、まずは現場にどのような危険があるのかをじっくり観察してみましょう。




■橋本建設では、建設現場で働く建築施工管理者を募集しています。



弊社は神戸市で公共工事や民間の建築工事、住宅リフォームなどを行う総合建設会社(ゼネコン)です。創業50年の安定した企業で、神戸市優良工事表彰を2年連続で受賞するなど、技術力を高く評価されています。


神戸市を拠点に地域密着で活動しているため、転勤はなく腰を据えて働けます。残業時間は月10時間程度と短く、日曜祝日と奇数週の土曜は基本的に休みなので、ワークライフバランスを取りプライベートも充実させられるのが魅力です。


福利厚生や各種手当も充実しており、業務に必要な作業服や道具の準備費用はすべて会社が負担しています。資格取得支援制度もあり、取得後には昇給や資格手当が得られるので、積極的にチャレンジしてください。もちろん、普段の仕事ぶりもしっかり評価し、経験やがんばりに見合った報酬・待遇を与えています。


橋本建設では、採用にあたって経験や資格、性別は一切問いません。入社後すぐに建築施工管理と住宅リフォームの研修があるなど、研修体制が充実。従業員の年齢層は20代~60代と幅広く、ベテラン社員がしっかりと指導するため、若い方や新卒・未経験者でも安心です。


実際に未経験から入社したスタッフや、女性の施工管理スタッフも活躍しています。最近は新卒採用に力を入れているため、若い未経験者は大歓迎です。もちろん既卒者や第二新卒、中途採用の方でもOK! 職歴や経験に見合った待遇でお迎えし、施工管理技士や建築士などの資格をお持ちの方は優遇いたします。


建設業界でキャリアを積みたい時は、「安定して長く働ける会社」「未経験者の教育体制が整っている会社」を選ぶことが何よりも大切です。働きやすい環境が整い、神戸市からも技術力を評価されている橋本建設で、施工管理者として成長してみませんか? 興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。



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