皆さん、こんにちは。兵庫県神戸市を拠点に、兵庫県南部地域で総合建設業やリフォーム事業を手掛ける橋本建設株式会社です。
「リフォーム業界に興味はあるけど、ブラックな働き方のイメージが強くて不安…」
「今の会社は好きだけど、将来を考えるとこのまま働き続けるのは難しい…」
リフォーム業界でのキャリアを考える際、このような「働き方」に関する悩みは尽きません。お客様の暮らしを豊かにする素晴らしい仕事であるにも関わらず、労働環境の問題で多くの有望な人材が業界を去っていくという現状もあります。
しかし、リフォーム業界にも、社員一人ひとりの成長と生活を本気で考え、誇りを持って働ける「ホワイト企業」は確かに存在します。
この記事では、「ホワイト企業」に共通する特徴や、求人票だけでは見抜けない優良企業を見極めるためのチェックリストを、業界で会社を経営する視点から余すところなくお伝えします。
また、一つの実例として、私たち橋本建設が具体的にどのような取り組みを行っているかをご紹介します。
■なぜ「リフォーム業界=ブラック」のイメージが根強いのか?

多くのやりがいがある一方で、リフォーム業界が「きつい」「ブラック」と言われがちなのには、いくつかの構造的な理由が存在します。まずはその背景を正しく理解しましょう。
・昔ながらの労働環境
建設・リフォーム業界の一部には、いまだに「見て覚えろ」という職人気質な文化が根強く残っています。丁寧な研修制度が整っておらず、新人が戸惑う場面も少なくありません。 また、お客様や現場の職人さんの都合が最優先されるため、結果として長時間労働や休日出勤が常態化しやすい傾向にあります。特に工期が迫ってくると、プライベートを犠牲にせざるを得ない…といった経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
・顧客対応の難しさ
リフォームは、お客様の夢や大切な資産を預かる、非常に責任の重い仕事です。その分、期待も大きく、時には厳しいご意見やクレームに繋がることもあります。また、解体して初めて分かる構造上の問題など、予期せぬトラブルへの対応も日常茶飯事です。急な仕様変更や追加工事の依頼に、夜遅くまで奔走することも。こうした精神的な負担の大きさが、「きつい」というイメージの一因になっています。
・建設業界特有の多重下請け構造
建設業界には、元請けから二次、三次下請けへと仕事が流れていく多重下請け構造が存在します。リフォーム業界もその影響を受けることがあり、上位の会社からタイトな工期や厳しいコストでの発注があると、そのしわ寄せが末端の企業や現場で働く従業員の大きな負担となってしまうケースがあります。
■リフォーム業界におけるホワイト企業の特徴

前述のような課題は存在するものの、それらの課題に真摯に向き合い、社員が働きやすい環境を整備している「ホワイト企業」が増えているのも、また事実です。優良企業に共通する5つの特徴を見ていきましょう。
・大前提となる「休日・労働時間」
まず、休日については年間休日120日以上を一つの基準とし、完全週休2日制を導入している会社です。これは、週休2日に加えて、祝日分もしっかりと休める日数です。さらに、制度として存在するだけでなく、会社として有給休暇の取得を推奨し、社員が気兼ねなく休める雰囲気づくりにも努めています。そして、労働時間の透明性も欠かせません。月平均の残業時間を明示し、サービス残業を許さないという文化が根付いていること、これこそが社員との信頼関係の証と言えるでしょう。
・IT活用による徹底した業務効率化
「気合と根性」ではなく、テクノロジーの力で生産性を向上させる意識がホワイト企業にはあります。 具体的には、施工管理アプリやチャットツールなどを積極的に導入し、現場とオフィス間の無駄な移動時間や形式的な会議、煩雑な報告業務を徹底的に削減しています。また、現場だけでなく、見積書作成や顧客管理といった事務作業のDX化も進んでいます。これにより、施工管理や設計プランナーといった専門職が、本来の実力を発揮すべき業務に集中できる環境を整えているのです。
・社員の成長を支援する教育体制
ホワイトと呼ばれる会社では、社員を「コスト」ではなく「未来への投資」と捉え、その成長を支援しています。 例えば、建築士や施工管理技士などの資格取得支援制度が非常に充実しており、受験費用の補助や資格手当として給与に反映されるなど、社員の学習意欲を継続的に支えています。資格取得だけでなく、定期的なスキルアップ研修や、社内勉強会も積極的に開催され、組織全体の技術力向上を図っています。特に、未経験者や経験の浅い社員に対しては、先輩がマンツーマンで丁寧に指導するOJT制度が整っており、誰もが安心してプロフェッショナルへの第一歩を踏み出せる環境が用意されています。
・明確な評価制度とキャリアパス
「頑張っているのに報われない」という不満は、社員のモチベーションを著しく低下させます。ホワイト企業は、公正で透明性の高い評価制度を持っています。 大切なのは、評価の透明性です。「上司の感覚」といった曖昧なものではなく、実績やプロセスに基づいた明確な評価基準が存在し、その結果が給与や役職に正しく反映される仕組みが整っています。
さらに、目先の評価だけでなく、将来のキャリアプランも重要です。施工管理のプロフェッショナル、設計のスペシャリスト、あるいはマネジメント職といった、社員一人ひとりが将来像を描けるキャリアパスが用意されていることで、長期的な視点で目標を持って働き続けることができます。
・オープンで風通しの良い社風
制度や仕組み以上に、社風は働きやすさを大きく左右します。 ホワイト企業では、経営陣と現場の社員との間に壁がなく、心理的な距離が近いのが特徴です。現場からの意見がトップに届きやすく、良いアイデアはスピーディに経営に反映されます。また、社員同士の関係性も良好で、個人のミスを責めるのではなく、チーム全体で問題を解決しようという協力体制が根付いています。こうした活発なコミュニケーションが、働きやすい雰囲気と高い生産性の両立を実現しているのです。
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■求人票だけでは見抜けない!応募前に確認すべきチェックリスト

では、どうすれば本当に働きやすいホワイト企業を見つけられるのでしょうか。求人情報や面接で確認すべき、具体的なチェックリストをご紹介します。
・求人票から読み解く危険信号
まず、給与幅が極端に広く設定されている場合(例:月給25万円~80万円など)は注意が必要です。スキルに応じると言えば聞こえは良いですが、実際は最低額近くからのスタートになることや、評価基準が曖昧な可能性があります。また、「みなし残業」(固定残業代)の時間が、あまりにも長く設定されている場合は、それが当たり前の労働環境であることの裏返しと考えられます。
そして、年間休日数が明確に記載されているかは必ず確認しましょう。そもそも記載がない、あるいは110日未満の場合は、休日制度が十分に整っていない可能性を示唆しています。
・企業の公式サイト、SNSで実態を探る
企業の「素顔」を知るために、公式サイトやSNSは貴重な情報源です。特にSNSをチェックすると、社内イベントや日常の様子から、会社のリアルな雰囲気や社員同士の関係性を見ることができます。また、公式サイトの社員インタビューやブログでは、仕事のやりがいだけでなく働き方についても語られているかを確認しましょう。代表メッセージからは、経営者が社員をどう捉えているかが伝わってきます。「アットホーム」といった言葉だけでなく、そのための具体的な制度に言及しているかが信頼のポイントです。最後に、施工事例が定期的に更新されているかも見ておきましょう。これは、事業が順調であることの一つの証となります。
・面接で必ず聞くべき質問
給与や待遇だけでなく、働き方の実態についてもしっかり質問しましょう。例えば、一日の平均的なスケジュールや繁忙期の残業時間を尋ねることで、リアルな働き方を具体的にイメージできます。また、一人あたりの担当件数を聞くことは、業務負荷の大きさを測る上で非常に重要です。もし可能であれば、現場見学や、社員の話を聞ける機会はないかとお願いしてみましょう。社員の生の姿に触れさせてくれる会社は、それだけオープンで誠実な社風である可能性が高いと言えます。
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■まとめ

リフォーム業界が抱える課題は事実として存在します。しかし、それらの課題に真摯に向き合い、「社員の働きやすさこそが、お客様への提供価値を高める」と信じて、本気で労働環境の改善に取り組んでいる企業が増えているのも、また事実です。
求人票の表面的な情報だけでなく、IT活用の状況、評価制度の透明性、そして社風といった、この記事で解説したチェックリストを元に企業を見極めることで、あなたの貴重なスキルと経験を正当に評価してくれる会社は必ず見つかります。
ぜひ、あなたにとっての「ホワイト企業」で、お客様を笑顔にし、自分自身も輝ける理想のキャリアを築いてください。
ここまでホワイト企業の特徴を解説してきましたが、一つの実践例として、私たち橋本建設が具体的にどのような取り組みを行っているかをご紹介します。
■橋本建設が取り組む「社員第一」の働き方改革

・年間休日125日と残業月10時間以下を実現
私たち橋本建設では、社員に心からリフレッシュしてほしいという想いから、2026年から年間休日を120日に設定します。さらに、計画有給5日を加え、実質125日以上の休日を確保する予定です。また、DX化の推進によって残業は月平均10時間以下を達成しており、「19時には帰る」が当たり前の文化です。
たとえば、業務効率化のために施工管理アプリ「ANDPAD」を導入し、現場にいながら書類作成や情報共有を完結させています。また、社内会議も「Zoom」を活用し、会議のための移動時間をゼロにしました。
・「見て学べ」を過去にする研修制度『はしけんアカデミー』
2025年秋には、5年間の成長プログラム『はしけんアカデミー』を開校予定です。ゼロから一流の技術者を目指せる独自の研修制度で、あなたの成長を会社が全力でバックアップします。また、資格手当についても、1級建築施工管理技士の場合は月34,000円など、業界高水準のサポート体制を整えています。
・手厚い住宅・資格手当で、生活と成長をダブルでサポート
私たちは、社員が安心して生活できるよう、月53,000円の住宅手当や月11,000円の昼食補助などを支給しています。もちろん、日々のがんばりは年2回の賞与と業績に応じた決算賞与でしっかりと還元します。
・社員の声が会社を動かす、風通しの良い文化
最近では、女性社員の声から女性専用の更衣室を整備しました。現在、育児休業を取得中の社員も1名在籍しており、ライフステージの変化にも柔軟に対応できる、社長との距離が近い風通しの良い社風が自慢です。
もし、私たちの想いや働き方に少しでも共感していただけましたら、ぜひ一度、採用サイトを覗いてみてください。現在、橋本建設ではリフォームの建築施工管理技士や設計プランナーを募集しています。
私たち橋本建設は、創業から60年以上、神戸の街で「人・まち・暮らしの安心を守る」という理念を掲げてきた総合建設会社です。公共工事を中心とした安定した経営基盤のもと、転勤もなく、社員一人ひとりが地域に根ざして長く安心して働ける環境を何よりも大切にしています。
未経験からスタートした20代の若手や、現場で活躍する女性の施工管理スタッフも在籍しており、誰もが安心して成長できる文化がここにはあります。
「まずはカジュアルな雰囲気で話を聞いてみたい」という方も大歓迎です。あなたからのご連絡を、社員一同心よりお待ちしております。
Instagramもやっていますのでぜひご覧ください。
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